両親がお元気なうちに、決めておきたいこと・・

ご家族がわかっていないと・・・

 

先日、相続税の申告をお引受した方の所での話です。

亡くなられたのはお父様で、ご自宅には配偶者であるお母様とのお二人暮らしで、子供二人はそれぞれ家庭を持って別に暮らしていらっしゃいます。

 

お父様は金融資産への投資などを趣味にしていらして、銀行預金の口座も複数あり、証券会社とのお付き合いも何社かあったようでした。

ですが、ご家族はどこの機関とどの程度の付き合いがあり、どの程度の金額での投資をしていたのかがサッパリ分からず、どこに何を取りに行くべきかもわからない・・ということでしたので、まずはご家族でお父様の書斎を整理して、通帳やカード、その他○○銀行とか、○○証券会社という封筒やハガキなどを見つけておいてくださいと言うお願いをしました。

子供二人もなかなか都合がつかず、お母様が先ず家探しを・・とされたようですが、探してもよく分からず困っているというSOSが来て、私も一緒に探すお手伝いに伺いました。

 

数時間一緒に整理しながら、探しましたが、自分の机ではないので、どうなっているのかも分からず、また整理整頓は完璧!という状態ではなかったため、捜索活動はかなり大変でした。

生前にご家族にキチンと伝えておけば、もう少し楽だったのに・・と思ったことがありますすので、この先何回かに分けて、お伝えをして参ります。

 

お元気なうちに、決めておきたいこと・・・【現預金関連】

色々とありますが、例えばこんなことは必要です。

 

★保有している口座がわかるように、一覧表を作成しましょう!

 そこには、銀行名、支店名、口座番号(できれば)、カードや通帳の有無、カードや通帳がある場合の保管場所を記載します。

また、通帳の写真を撮っておくのも1つの方法です。

 口座番号は、あるとスムーズですが、支店名まで分かれば、金融機関で該当口座を探してもらえます。

 

★休眠口座に入っているお金は、他の口座に集約しましょう!

平成311月から、10年以上手が付けられていない口座は、休眠口座として、民間の公益活動に活用されることになりました。

また、遺産分割のときにも、金融機関での手続きが煩雑になります。

そのため、複数口座をお持ちの方は、使わない口座は早めに整理しておいた方がよいです。

 

例えば、お正月などにリストを更新して、そのリストがどこにあるのかをご家族に伝えておきましょう。

 

ご自身が亡くなった後のことを話すのはちょっと・・と言う方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、ご家族の方から、相続についての話題を振るのは実はもっと難しいです。

そして、困るのはご自身ではなくて、ご家族の方でもあります。ご自身の感情は少し棚上げされて、お話し合いをされてみはいかがでしょうか。

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