親族が亡くなったときに行うことは?
先日ラジオに、司法書士の方が出演されていて、司法書士になったきっかけが、お父様を亡くされたときの相続の手続きがとても大変で、悲しむことすらできなかったから、相続の際のお手伝いをしたいということだったとお話をされているのを耳にしました。
「相続」という言葉は、最近よく耳にしますが、亡くなった後、具体的にどこに行って、何をすればいいのか?ということは、意外と知られていないのかもしれません。今回から、そんなことを一緒に見ていきましょう。
親族が亡くなったあとに行うこと
親族が亡くなった後に行う届出等では、どの様なことをしなければならないのでしょうか。
分かるようで、ではどんなこと?と言われると、意外と何があるのかな?と考えてしまう方もいらっしゃるかと思いますので、数回、流れに沿って、見ていきましょう。
①亡くなった後すぐに行うこと ②少し落ち着いてから行うこと ③必要があれば行うことと分けていきます。
今回は、項目だけ挙げますが、次回以降で内容についてじっくり見てまいります。
亡くなった後すぐ
親族の方が亡くなると、周りの方は直ぐにその事実を受け入れられないこともあるでしょう。ですが、その中でも最低行わなければならないことが、いくつかあります。
直ぐに行うべきものは、大半がほとんど全ての方に必要なものとなっています。
✔ 死亡診断書を受け取る
✔ 死亡届や火葬許可申請書を出す
✔ 健康保険や年金関係の手続きをする
✔ 亡くなった方が世帯主であれば、世帯主変更の手続きをする
少し落ち着いて
親族の方が亡くなり、すぐにすべきことが終わっても、まだまだ諸手続きが出てきます。実際に相続人の方のお話を伺うと、この諸手続きが終わるまでは、やることをひたすら潰していくだけで、時間が経ってしまうと仰います。
✔ 戸籍謄本、住民票の写し、印鑑証明書をもらう
✔ 公共料金などの支払者変更や支払方法の変更をする、又は停止する
✔ 葬祭費や埋葬料の支給申請する
必要があれば
以下の項目については、該当する方や必要がある方が行うことになります。
✔ 生命保険金の受取り手続きをする
✔ 高額医療費の請求をする
✔ 復氏届や婚姻関係終了届を提出する
✔ 未支給年金の受給手続きをする
✔ 遺族年金や寡婦年金の受給手続きをする
✔ 児童扶養手当の受給手続きをする
✔ 相続放棄や限定承認の申し立てる
✔ 遺言書の検認を申し立てる
✔ 遺留分減殺請求をする
✔ 準確定申告をする
✔ 預貯金や株式等の相続手続きをする
✔ 不動産の名義変更をする
✔ 自動車の相続手続きをする
✔ 相続税申告をする
かなり色々とやることがありますね。これから何回かに分けて、順番に内容を見ていくことに致しましょう。
何かお困りのことがございましたら、いつでもお声掛けください。