介護と仕事、両立する方法?

先日、法人の関与先に監査にいった所、いつも元気に挨拶をしてくれる社員の方の姿が

見当たりませんでした。

社長に、今日はお休みですか??と聞いたところ、高齢の親の介護をしていて、

有給休暇を取っているとのこと。その後、社長はため息をつきながら、介護が大変なので、

来月あたりで辞めたいって実はいわれていて・・と続けられました。

その方は、共働きをされていて、認知症の義理のお母様を家で介護されているとのこと。

夜中に起き出して徘徊してしまうこともあり、夫婦ともに寝不足で疲れて来てしまい、

何となく家の雰囲気も暗くなってしまっている・・とのことでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

このように、介護と仕事を両立させるのは、肉体的にも精神的にも負担が大きくなることが多いです。

介護する方がご夫婦で働いていれば、どちらかが仕事を辞めて、介護に専念するか?となるかもしれません。

 

ですが、ここで考えて頂きたいことが1つ。

当然、片方が仕事を辞めれば、収入は減り、家計に響いてきます。

大抵は、パートで働いている奥様が仕事を辞めるケースが多いです。

パートの給与が月10万円であれば、年間120万円。もし、親の介護が5年続けば、600万円、

10年続けば、倍の1200万円収入が少なくなります。

 

もちろん、収入に代えがたい・・と言う事もあると思います。

ですが、疲れや焦りから、他のことを何も考えずに仕事を辞めて時間を作る・・が必ずしも

ベストではないかもしれません。

少し、考える時間が必要です。

そんなときには、介護休業の制度を利用してみてはいかがでしょうか。

 

介護休業制度とは?

介護休業法というもので、介護のための休業期間通算93日が認められています。

これを利用して、介護体制を整える、退職するのか仕事を継続するのかを考えるという時間に

使ってみてはいかがでしょうか。

こういう制度が、ご自身のお勤めの会社にあるのかどうかわからない・・と言う方は、

人事課や総務課などに問い合わせてみたり、介護をされているという同僚の方などから

情報収集をしてみはどうでしょう。

 

介護でつらいのは、自分の時間がつくれずに、ストレスが溜まり、そのピークで退職となることです。

そうなる前に、例えば、介護サービスを上手く使って、少しでもユトリを持つことが大切です。

時間が出来て仕事を継続できれば、仕事がある意味の気分転換になり、介護一色で行き詰りそうに

なることも避けられるかもしれません。

 

 

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